2026年4月2日木曜日

療育における各専門職の特長や音楽療法について

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こんにちは。音楽療法士の玉榮(たまえ)です。

さて、
ハルモニアでは各専門職が揃っていますが、私は音楽療法士なので音楽療法のことを中心にお話ししていきたいと思います。

各専門職がそれぞれどんなことをするのかと言われると・・・(はてな?)な部分もあるのではないでしょうか?
と、いうわけで、ざっくりと書いてみました。
 
 
公認心理師(LP)・・・学校であれば『スクールカウンセラー』と言えば分かりやすいかもしれません。人の心の専門家ですが、療育においては、発達心理学などの専門知識に基づいて、認知の領域を中心に子どもの発達段階や特性等を見極めてアプローチをしています。

言語聴覚士(ST)・・・言語療法という言葉からも、『言葉の専門家』と想像できる。言語、発声・発音、きこえ等の障害はもちろん、食べたり飲みこんだりする(摂食・嚥下)に対する支援もしています。言葉に繋げる為に、手先を使う作業や楽器等を使った音でアプローチをすることもあります。

理学療法士(PT)・・・身体機能の回復と基本動作能力の向上を図る『動作の専門家』です。歩く・座る・立つなどの基本的な身体の使い方を見ていきアプローチすることで、日常生活の自立を目指します。
ハルモニアでは、お箸が上手く使えない、縄跳びが跳べないなどのご相談を受けることもあり、どの順序でどんな運動をしていけばいいかアドバイスをすることもあります。
 
そして、

音楽療法士(MT)・・・ある目標に対して、音楽を使ってアプローチをしていきます。

とでも、言っておきます。
よく、「音楽療法って何するの?」と聞かれることがあり、それだけ他の職種に比べるとイメージしにくいのかなと思います。

日本音楽療法学会では、
「音楽のもつ、生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」
と定義されています。

・・・なんのこっちゃ?
ですよね。

例えば、やりとりに繋げたい、順番が待てるようにしたい、発語に繋げたい、など色々ありますが、それらの目標に対して、『どんな音楽をどのように使ってアプローチしていくのか』を考え、『音楽を手段としている』のが音楽療法士です。

「歌が歌えるように」「楽器が出来るように」「リズム感が良くなるように」「ドレミが分かるように」
となると音楽教育の分野になるのでしかるべき音楽教室へ♪ということになります。
もちろん、音楽療法を繰り返し受けているうちに歌が上手になったり、リズム感が良くなることはありますが、あくまでも副産物です。

音楽療法では音をどう感じてどう行動するのか、決まった形はありません。(目的によっては、きちんと形作っていることもあります。)
音に対する反応に正解も不正解もなく、出来る・出来ないは一旦横に置いておき、その子が「音をどう感じ取ったか」「どんな行動を取ったか」「どんな表現をしていたか」等を見ています。そうすることで、「この子にはこういうアプローチをしていくとこういう変化に繋がるのではないか」と仮説を立てることができ、そこに向けてまた音楽をどう使っていくかを考えていきます。

ともすれば、子どもが嫌いな訓練になりかねないことも、『音楽=快刺激』があることで、楽しみながら取り組めることも音楽療法の魅力の一つです♪

ハルモニアの音楽療法では小集団によるグループ活動が多く、「他者との関わり・コミュニケーション」をメインとした活動、「運動」を中心とした活動、「ルールや順番など社会性」を学ぶ・経験する機会にするための活動など、多方面からアプローチをしています。
もちろん個別の音楽療法でもマンツーマンだからこそできるアプローチや支援の仕方があり、その経験をお子さんが集団の中でどう生かせるか、お手伝いをしていくことも大切です。

子どもにとっては『遊び=学び』。
子ども自身の成長する力を信じて、そのお手伝いをするために私たち療育者がいます。
楽しみながら様々な経験をする場を設け、自分で気づく・考える・対処する(助けを求めることも含めて)力に繋げていけるよう、これからもたくさんの遊びを提供していければと思っています。






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言語聴覚士 公認心理師 音楽療法士 理学療法士在籍
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音楽療法と『ことば』

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こんにちは。

音楽療法士の玉榮(たまえ)です。

新年度を迎え、環境の変化に戸惑いつつも期待を膨らませて日々楽しく過ごせているでしょうか。

さて、
ハルモニアではグループ活動として音楽療法をおこなっており、毎回保護者の方にフィードバックをおこなっています。その中で、お子さんの変化や、活動の目的、今後のビジョン等、様々なお話をするよう心掛けていますが、なかなかゆっくり時間をとってご説明できないこともありますので、この機会にお伝えできればと思っています。

発達が気になるお子さんについては、『言葉/コミュニケーション』の部分を心配される保護者の方は多くいらっしゃいます。
音楽療法においても、「言葉でやりとりが出来るようになって欲しい」、「コミュニケーションが取れるようになって欲しい」等のニーズをよく耳にします。
音楽療法では直接的に言語面にアプローチしているものではなく、<正解/不正解のない世界>で音楽という目には見えないもの、一見すると捉えにくいものを使って活動しているので、“この活動にはどんな意味があるのだろう?”と疑問に感じやすい面はあるかと思います。


そこで、今日は言語聴覚士でいらっしゃる中川信子先生の「ことばのビル」を拝借して、音楽療法でのアプローチをご紹介いたします。


言語聴覚士 中川信子先生 
「健診とことばの相談」より 



この図は、『ことば』の発達には「からだ」や「こころ」を含めた発達全体を促す事が必要であるということが、とてもわかりやすく描かれています。
図を見てみると、土台となるのが「規則正しい生活」、その上に「体の発達にそった十分な運動」、更に上には『情緒の発達』『楽しく遊ぶ』・・・と、たくさんのことが積み重なった先にあるのが『ことば』です。

1つ1つ見ていくと・・・
例えば、生まれたばかりの赤ちゃんはまだ自分の身体を認識していないため、「泣く」以外に表出する術をもっていませんが、

・寝返りやハイハイができるようになると、欲しい玩具のところまで自分で転がって・ハイハイをして移動することで「これが欲しい」と伝えることができるようになる。

・情緒の発達という言葉ではイメージしにくいが、保護者を安全基地にすることでお子さんは安心して自分の感情を探求したり表現することとができ、「伝えたい」「分かってもらいたい」という気持ちが「ことばで伝える」という表現に繋がる。

・手指が使えるようになるとクレーンや指さしが表出。

・「見る」「聞く」などの基本的な感覚が育ってくると一緒に同じものを「見る」「聞く」=共有するという行為が見られる。

・日常の食事を通して構音器官(唇、舌、下顎など発音に必要な器官。これらが連携して声の通り道の形を変え、息の流れを調整することで母音や子音の発声が可能となる)が発達してくると、「あー」「うー」などの喃語→「ぶーぶー」「わんわん」などの有意味語、と発声できる音が増える。

など、ことばが出る前にたくさんの積み重ねがあることが分かります。
言葉を教えるだけでなく、色んな感覚を刺激してたくさんの経験をさせてあげることが大切ということですね。


音楽療法では、大布や電車ごっこなどのムーブメント・サーキットなどの運動遊びで身体を動かしたり、楽器を演奏することで手を使ったり、音に触れて聴く力を育てるなど、多方面からアプローチをしています。
音楽という形のないものを通して、アイコンタクト、遊びの共有、といった前言語的な関わりを持ち、「楽しい気持ちを伝えたい」「知ってもらうことが嬉しい」という気持ちが非言語コミュニケーション、さらには言語によるコミュニケーションへと繋がる場面も多く目にしています。
様々な感覚刺激を通して、遊びを通して、お子さんたちの発達を促し、楽しみながら『ことば』の発達に繋げていきたいと考えてます。





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